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ハロアルブログ

ハロアルブログへようこそ! このブログでは私の歯科医師としての立場から歯の大切さと、私が行っているフィリピンへの医療活動を通して、日々社会について感じたことを綴っていきたいと思っています。

デンマークの福祉

デンマークに10年来、交流している歯科医がいます。

Nis先生といいますが、もしキリストが生きていたら彼がその人ではないかと思うぐらいやさしく、穏やかな声と語り口、笑顔がまた素晴らしい先生です。

今回も先生の治療室を訪問して治療を見てきましたがともかくやさしい振る舞いに癒されてきました。

そこの患者さんにも驚かされました。

とても綺麗に歯磨きが出来ているのです。当院の患者さんのハミガキも素晴らしいですがNis先生の患者さんと比較すると多少負ける人がいるかなと思うほどでした。

彼がどうしてハミガキを徹底してもらっているのか訪ねると、「自分の歯に勝るものはないので悪くしてもらいたくないからだ」といっていました。

その通りです。

当院が磨き指導をくどいほどさせてもらっているのは患者さんの歯を悪くしてもらいたくないからです。

それが素直に通じないのは私にまだNis先生のようなオーラがないからだと思います。

これからも一身かけて皆さんのためにハミガキ指導に邁進して行きたいと思いました。

その方法ですが”白い歯”とその”歯を支えている歯肉”を一緒に磨く”歯肉磨き”がいいのですよ。

デンマークの福祉

今、デンマークから帰ってきました。

1990年からずっと行っていますのでもう17回以上ということになります。

けれどもいつ行っても新鮮で、感動させられることばかりです。

それは日本の”木の文化”のようにいつでも壊したり、作り変えることが出来ない”石の文化”だからと思います。

何かことをする前に十分検討し、みんなの意見を聞いてから始めますから物事がとても合理的で無駄がありません。

けれども全てが上手くいくわけではありません。そのときはすぐにもとに戻すか、やり直します。

こうしたやりかたを見ていると、物事に対する対応が大人だなと感じます。

日本では前例が無いとか、ああでもない、こうでもないといって、やり直さないケースが多いですよね・・・・。

問題が生じている時は困っている人がいるということです。

それなのに前例だとか、何だとか、言い訳を優先してしまうと、困っている人は更に困ってしまいます。

子供の失敗や喧嘩ではないのですから、一刻も早く、自分の面子など考えないで、善処できるような大人になりたいものです。

このほかにもデンマークのよさについて、私たちの生活と比較しながら紹介していきたいと思います。

ハローアルソン出演

昨日(5月4日)レインボータウンfmの”ハローアルソン”という番組に出演させてもらいました。

1時間の生番組でしたのでとても楽しかったですよ。

番組は毎週金曜日、夜9時から1時間です。

インターネットで聞けますので皆さんも是非聞いて下さい。

wwww.792fm.comを開きますとレインボータウンFM大江戸放送局が出ますからそこをクリックするとアフロヘアーの歌手が出てきます。そこのいるぐちというところをクリックすると番組に到着します。

この番組は群馬県の吉井歯科診療所の祐介院長が持っている番組です。

その祐介先生が4年前に”フィリピン医療ボランティア”に参加した時、10歳になったばかりのアルソン君の前歯4本w抜いた時のショックからもう二度と子供たちの歯を抜きたくないという思いでこの番組をスタートさせたそうです。

ところがフィリピンでは生活することが精一杯で歯を磨く歯ブラシを買えない人がとても多いのです。

歯を悪くさせないために歯ブラシがどうしても必要です。そこで皆さんに呼びかけて歯ブラシを集めようという活動をはじめました。

その合言葉が”ハロアル”です。

活動は”ハローアルソン”ですがそのときの掛け声や、あいさつは”ハロアル”といいいます。

そんなわけで、この番組を通してフィリピンの恵まれない人達に歯ブラシを集めていますので皆さんも協力して下さい。

今回の出演した内容は後日掲載します。

やまさん2

“長生き”は私達の夢です。それでは長生きは私達に幸福を与えてくれるのでしょうか・・・・。
 私は歯医者ですが、今から20年前に“歯の往診”を始めました。

 当時、日本中には、私のような歯医者はほんの数名しかいませんでした。私が往診を始めたのはそれまで元気で通院していた高齢者が脳梗塞で倒れ、入院したことがきっかけでした。

 その病院にも歯医者がいましたが、「どうしても私に診てもらいたい」と言っているということでその病院から連絡があって、診ることになりました。

 その往診で2つのことを教えてもらいました。
 一つは患者さんにそこまで信頼される私になっていたことをとても嬉しく思ったことです。そしてこの関係が“かかりつけ歯科医”なのです。

 もう一つは病院と歯科医が密接な関係を持つことが大切だということです。

 その経験を通して患者さんが歯科医院内で見せる顔とそれ以外で見せる顔の違いの大きさも味わいました。

 この経験は私に心から患者さんを思わないと、あるいは尽くさないと患者さんは満足できないことを教えてくれました。これが“医は仁術”ということになるのだと思います。

 私は往診を“歯医者の出前”だと思っています。ですから全く苦になりません。通院できる人は診療所に来てもらえばいいし、来られなくなったら動ける私が往診すればいいというだけです。治療は診療所も往診先も一緒です。できることを誠心誠意やればいいということです。

 そうして今回は101歳のやまさんを診ているのですが、わたしはいつも“笑顔”で話しかけられるように心がけています。私の未熟なところはまだ努力しなければ明るい笑顔をしていられないことです。

 ところがやまさんは心の底からあふれ出すような笑顔です。60歳をとうに過ぎた私ですが、やまさんの前では「まだまだだなー」と思わないわけにいきません。

 そういうやまさんですから、100歳を越しても元気でいられるのだと思います。やまさんのような“長生き”なら本当に幸福だと思います。

 実際にはやまさんのような人より、多くの病気を持った人のほうがはるかに多いようです。時には早く星の国に行ったほうが幸福なのではないかと思えるような人に会います。
“長生き”をしたためむしろ不幸だったり、周囲の人を苦しめている人もいるように感じられます。

 やまさんがこうした幸福の薄い高齢者の多い中で、いつも笑顔で楽しそうなのはやまさんの今まで通った道のりにあるように思います。やまさんはとても“徳の高い人”なのです。

 やまさんの下顎の歯はとてもうまく入りました。いろいろ調整をしないのに不思議なくらいうまく入ったと思います。やまさんは治療中ずっと笑顔で、治療そのものを楽しんでいるのです。治療する私も楽しくなってしまうほどでした。

逆に時間をかけて、調整をしても全くうまくいかない人もいます。このタイプの人は、何をしても不平や不満だらけの人に多いようです。こういう時私は平常心でやろうとしますが、どうも逆になってしまいます。

 やまさんは笑顔の中で私に“生き方”を教えてくれます。不思議なことに“笑顔”は言葉を出さないのに私を悟してくれる力を持っているのです。
 
うまく噛めるようになったやまさんはこれまた素晴らしい笑顔でお嫁さんの作ってくれた薄切りのキュウリとキャベツの浅漬けをシャキシャキと音を立てて食べました。
「これでまた“長生き”したくなった」と言うのです。

 私はやまさんが“長生き”の意味とその時の“楽しみ”を教えてくれているように感じました。

そしてやまさんような高徳な人の診療をさせてもらえる歯医者になれたことをとても嬉しく、私にとってかけがえのない財産だと思います。

やまさん 1

やまさんは今年101歳いになります。どう見ても百歳を超えているようには見えないほど、元気です。

そのやまさんの治療をすることになりました。

上の歯は具合よく使っていましたが下は全く使っていません。

噛めないわけでもなく、やわらかいものなら何とか食べられたのでそれでいいと思っていたようです。

家族もやまさんが元気なので特に歯医者に行かなければならないとは考えなかったのでしょう。

ある日、当院に通っている人がやまさんに「歯医者に行かなくても往診してくれるから御代田町の林歯科に頼んだら」と、話してくれたことから私に連絡があり、往診が始まりました。

はじめてやまさんに会ったとき、あの有名なきんさんかと思うほどきんさんによく似ていて驚きました。笑顔のとてもかわいらしい素敵なおばあちゃんです。

診察をすると上の歯は使っていましたがゆるくなっていました。使い慣れていたのであまり気にかからなかったのだと思います。

そこで上の歯の裏打ちをしました。それから下の歯の形をとり、上下の咬みあわせを取りました。

その間、話が出来る時はいろいろ話しましたが全く年を感じられない聡明で、しかも反応がものすごくいいのです。

その日はそれで治療を終わり、次回までに下の歯を作ることを伝えて帰りました。

こういう高齢者の治療は誰のものより優先的にすることにしています。

だって、一番、星の国に近い人なのですから、いつ旅立ちの日が来るのかわからないからです。

次にあったとき、下の入れ歯を入れました。今まで入れていなかったのですから不快なことがあってもおかしく無いのに、”案ずるより生むがやし”とはこのことかと思うほどでした。

不思議ですがこういうときは自分が思っているよりはるかにいい結果になることが多いのです。きっと神様の後押しがあるのだと思います。

人のために尽くすことがどれだけ大きな力になるかということではないでしょうか。

今回は長くなりますので山さんのその後は次回を楽しみにして下さい。